手汗、気になる。
手汗って、多い人にとってはかなり気になる問題ですよね。
人と握手をしなければいけないとき、デートで手をつながなければいけないときなど…。
病気というほどではなくても、抑えられるなら抑えたい多めの手汗。
そこで制汗剤などの主原料となっている「塩化アルミニウム」という成分、
本当に手汗に効くのか?最も効果的に働く方法は?調べてきました。
塩化アルミニウムが治療でも使われている?
市販の制汗剤の主成分であることが多い塩化アルミニウム。
塩化アルミニウムの水溶液は外用制汗剤として利用して、
手掌多汗症の治療に使われることもあるそうなので、効果はかなり期待できそう。
日本皮膚科学会が作成した『原発性局所多汗症診療ガイドライン』でも、
手掌多汗症の治療に塩化ナトリウムを用いることが推奨されています。
塩化アルミニウムには汗腺に働きかけ閉塞させ、発汗を抑える効果があるようです。
一時的に抑制するだけのものなので継続的な使用が必要ではありますが、
有効性が高いことが報告されており、特効薬としては十分なようです。
塩化アルミニウム水溶液について
塩化アルミニウム液は、Amazonなどで100ml1,300円前後で購入でき、処方箋も不要だそうです。
塩化アルミニウム液を、かならず20パーセント以下の濃度に精製水で薄めて使用します。
精製水はドラッグストアなどで安く購入できます。
肌に合わない場合もあります。荒れなどが生じた場合はすぐに使用を控えましょう。
日光に当たると劣化し、効果がダウンしてしまうので、かならず遮光瓶や日の当たらない場所で保存しましょう。
塩化アルミニウム水溶液の塗り方
基本の使い方は、寝る前に、汗が気になる部位に塩化アルミニウム水溶液を塗り、起きたらよく洗い流すことです。
就寝中は発汗をうながす交感神経が活発ではないので汗で流れ落ちにくく、汗腺の導管に塩化アルミニウムの成分をしっかりと浸透させることができるのです。
また、手汗の量がかなり多いと感じる方は、一手間かかりますが、「密封療法」を行うとより効果があるようです。
密封療法の方法
- 就寝前にに手を洗い、十分に乾かす。
- 手に布手袋をはめ、その上から、塩化アルミニウム水溶液をしっかりと染み込ませる。手のひら側の全体にムラなく染みこませるのがポイントです。
- 布手袋の上から、さらにゴム手袋をはめます。
- ゴム手袋の手首の部分に輪ゴムをはめて固定しておくと、密封効果がアップします。
- そのまま一晩寝て、翌朝石けんで手をしっかり洗ってください。
- 効果があらわれるまで、2週間ほどかかります。それまでは毎晩この密封療法を行ってください。次第に汗が減少してきたら、それ以降は週1〜2回の頻度でこれを行って下さい。
最後に
いかがでしたか?
かなり本格的な手汗対策となりえそうな、塩化アルミニウム水溶液。
手汗にお困りの方は是非一度試してみてくださいね。
手荒れなどが不安な方は、まずはお医者さんに相談しましょう。